『 翔ぶが如く (七) 』




司馬氏によると「拷問」文化が定着し、研究されたのは江戸時代だという。
それまではなく、士農工商制度を徹底したせいで、武士以外には平気でやり通したらしい。
さて、そういう描写が「史実」として記述されると、維新後の本作品も読書スピードが上がらない。

気分は重い。

今の警察を組織化する川路利行は、かなり純粋に拷問を断行したようだ。
薩摩の私学校側もスパイ警察を、徹底的に拷問して西郷暗殺計画を吐かせようとする。
いよいよ沸騰し、私学校生徒が暴発、西南戦争勃発の段で、再びしばらく休むことにした。





『 翔ぶが如く (七) 』 司馬遼太郎/文春文庫(1980年4月25日 第1刷発行)
7.jpg

p34
 武士らしさというのは要するに行動の爽快さだが、清水が前原にもとめたいのはそのことであった。しかしながらそれ以上に腹立たしいのは、誇りの高い長州人を鳥獣同然にあつかおうとする警察の態度だった。清水は岡田らが横山俊彦に加えた暴虐と拷問だけで、敵は警察だという気持ちになっている。


p135
 憎悪している者を、その憎悪を資格としてその任にえらぶというのは、大久保がいう「男子はすべからく灑々(さいさい)楽々としていなければならない」という境地からおよそ遠く、陰湿このうえない。
・ さいさい【灑灑】( トタル ) [文] 形動タリ 水などがそそぎ落ちるさま。   






aDSC04645.JPG

 TM様   実に寝ぼけた挨拶状ではありますが、失意の晩年、長女の進路が決まるまで待機しておりました。本命ドイツ確定までの期間はヤキモキしましたが、決まればそれで宜し。現在彼女は自動車学校で、恐れを知らずマニュアルに挑戦中です。欧州ではマニュアルが必要だと言い、オートマ主流の時代にきっとアフリカでの運転を想定しているのでしょう。緻密そうに見える臆病者の慎重さには、どこかしら穴もあいていますが、それもまた愛嬌でしょう。娘がパリ政治学院に通った時の下宿先は、17世紀に建てられたアパートでした。その持ち主宅での下宿でしたが、1月に厚かましくも押しかけ、10日間パリ散歩を堪能し、ワインを飲みまくりました。美術館巡りにシビれ、テロを傍観し、ワインとチーズは至福の時。またぞろ押しかけ欲求が復活いたしました。次はドイツ。建築物とブンデスリーガ、それにビールとワインが待機しています。しかしその前に、スイス時代の娘の下宿先にも呼ばれているので、そちらでもワインを楽しむ予定です。が、まずは金策。

bDSC04899.JPG


庭のキュウリの葉っぱが白く、うどんこ病にやられたようだ。
朝から葉っぱを10枚ほど切り取った。
しばらく様子を見る。



cDSC04906.JPG


今日から妻が、我が母親の見舞いに大阪へ行く。
今夜と明日は、若奥様の手料理となる。妻不在は寂しいが、次女の料理が楽しみである。
ギリシャの我が儘でコケたくはない。何とかせぇー!  ファイト!!

この記事へのコメント

  • hatumi30331

    奥さま,今日から大阪?
    只今、台風並みの風雨です。
    気を付けて〜
    お昼頃までらしいけど・・・・・

    今夜は、次女さんの手料理・・・
    楽しみやね。^^
    2015年07月01日 07:23
  • あるいる

    なんとかなればいいのですが、なかなかなんとかなってくれないコトも世の中には多々あるようで、そんなときにはじっと我慢の子を決め込むしかないのかもしれませんね。
    なんとか かんとか なって来てくれたこれまででしたが、さて、これからどうなるのやら、です。
    動物にはできないコトのひとつが拷問です。
    ほんと、人間というのはどこまで空恐ろしいイキモノなのでしょうかね。
    それこそ、なんとかならないものでしょうか。
    人間である以上、無理かも、ですよ。
    だから、身近なシアワセを喜んで楽しむといたしましょう。
    晩飯が楽しみなのは、シアワセなコトですよ。
    2015年07月01日 12:40
  • Lonesome社っ長ょぉ〜

    ギリシャのモヤモヤも二夜連続若奥さんの手料理で小休止とですね。
    結局収拾の方向へと事は運んでいるようですが、5日の国民投票の
    結果が空恐ろしい感じがします。今さら賛成と反対を入れ替えた投票
    用紙を印刷しなおす時間はありませんからね。
    本日、家内がわさび豆ゲットしてきました。
    2015年07月01日 21:38

この記事へのトラックバック