朝夕の冷え込みに秋の到来を感じる。
GoToトラベルで損したとか得したとか、本来の趣旨は応援である。
そうだ、京都で金沢でお金を使おう。
法事で帰る大阪を、GoTo トラベルにしたらあまりの安さに驚いた。
予定通りお金を使いに行くが、もちろんマスクに検温、うがいに手洗い。
こんな私でも、お役に立てるなら使わせてください。
『猫を棄てる 父親について語るとき』村上春樹/文藝春秋(2020年4月25日 第1刷発行)

p96
言い換えれば我々は、広大な大地に向けて降る膨大な数の雨粒の、名もなき一滴に過ぎない。固有ではあるけれど、交換可能な一滴だ。しかしその一滴の雨水には、一滴の雨水なりの思いがある。一滴の雨水の歴史があり、それを受け継いでいくという一滴の雨水の責務がある。我々はそれを忘れてはならないだろう。たとえそれがどこかにあっさりと吸い込まれ、個体としての輪郭を失い、集合的な何かに置き換えられて消えていくのだとしても。いや、むしろこう言うべきなのだろう。それが集合的な何かに置き換えられていくからこそ、と。
あとがき
この文章で書きたかったことのひとつは、戦争というものが一人の人間、(ごく当たり前の名もなき市民だ)、の生き方や精神をどれほど大きく深く変えてしまえるかということだ。そしてその結果、僕がこうしてここにいる。父の運命がほんの僅かでも違う経路を辿っていたなら、僕という人間はそもそも存在していなかったはずだ。歴史というのはそういうものなのだ。無数の仮説の中からもたらされた、たったひとつの冷徹な現実。
『一人称単数』を読んで」思ったことをここでも感じた。
村上春樹は自伝を書こうとしている。
それはルーツをたどり掘り下げていくことで、自分を探るということ。
そういう素材は誰にでもあり、だから物語は紡ぎ続けられる。
父親とは合わず疎遠だった村上春樹。
似た境遇の自分を重ねるが、そこの部分は触れられずに終わる。
おそらくデリケートなその部分が、いつか掘り下げられるのではないかと思う。
父親と息子の確執は物語になると思う。
私自身の浄化作用のためにも、ぜひ、書いてもらいたいと思っている。
神奈川県内で続いている異臭騒ぎが気になっている。
多くの方々が異臭を感じているのに、何もないということはあり得ない。
単純なガス漏れか、あるいは地震の前兆なのか、不安として気になる。
いくつかの地域で110番通報され、異臭が共有されている。
そのくせ正体が明かされることなく、繰り返される。
気になる加齢臭どころではない騒ぎ、対岸の異臭。
筒美京平さんが亡くなった。
洗礼を受けたのは南沙織の「17歳」、この明るさは救いだった。
合宿中シゴかれてヘロヘロになった夜、甘く明るい曲に救われた。
サザエさんの主題歌が筒美京平だとは知らなかった。
おそらく作曲家のことは知らずに、たくさんの曲を通過したのだろう。
人は絶えて終わっていくのだが、何かは残るのだろうな。
サッカーの親善試合、コートジボワール戦を見ながら書いた。
退屈な流れだったけど、最後の最後に植田クンのゴール。
勝てて良かったけれど、ダイレクトパスやクロスの精度が低いのは相変わらずだ。
明日から伊東へドライブ、温泉へGoTo、のんびり楽しむ。
新車はディーゼルでありながら、一瞬の加速が凄い。
他を置き去りにする力はあるけれど、煽られぬよう、出来るだけ法定速度の順守。
ファイト!
この記事へのコメント
あるいる
8月から沿岸部を中心にガス臭やゴムを焼いたような異臭が続いているとか。
不気味です。
伊東は静岡県ですが神奈川の隣ですから、車の運転だけでなく、天変地異にも気をつけてくださいな。
ママさんとの温泉旅行に水をさすことが起こらないように、です。
小説は物語と人間をどう深く掘り下げるかが大切です。
そしてたった一言でいいから、読書を救う言葉があることを期待しながら読み進めてしまうのは、助けを求めているからでしょうか。
癒しは求めませんけれど、ね。
いつも、読者は欲深く身勝手なものですよ。
身勝手と云えばポルノ。
村上春樹さんがボルノを書けばどうなるか?
密かに期待しているおやじです。
ただのスケベおやじなのかもしれませんけれど、ね。
yoko-minato
コロナでお客様が激減して仕事がなくお店や会社が
倒産しそうな人たちへの応援で作られたものと
考えると気を付けながら使うことが応援になるのですよね。
横須賀、横浜の移住騒ぎは範囲が広がっていますね。
いろいろ言う人がいるのですが未だに特定できないでいます。
私は横須賀の海辺なので異臭は気になっています。
原因がわかるといいのですが・・・
ゆうのすけ
私は最初 コロナ禍でマスクをしている時間に関した錯覚のような
気がしていたんですが事は大きそうですね。
(首都県直下型・・・とか)なにかの予兆でなければいいのですが。
伊東へのドライヴ楽しみですね!お供には筒美先生の作品を!^^♪
なんだか異臭じゃなくていい香りがしてくるような気が。。。
伊豆半島や相模湾の アジをはじめとする脂のうまく乗った干物を
食べたくなってしまう夜明け前です。☆~☽ 夜明けが遅くなりましたね。^^
旅爺さん
最近歳取ったら億劫でGoToトラベルは無縁です。
サザエさんの漫画は大好きですが主題歌は筒美京平さんなんですね。
コートジボワール戦は最後にヤッコラサで勝ちましたね。
では良い旅をしてきて下さいね。
nikki
JUNKO
yokomi
Inatimy
生命の言葉、残されたもの、何があるか、ちょっと確認してみようって気になりますね^^。
SORI
一滴の雨水 いい言葉です。