昔は、絵に描いたような学園ドラマを家族で見ていた。
現在、そもそもテレビでドラマを見る家族の絵はないだろう。
さらに言えば、既に磯野家のような家庭は絶滅危惧種だ。
個々別々に息をしていることに気づき、絶大権力者の家長も消滅。
確実に、互いの存在を尊重しつつ、邪魔するなバリア、私が私。
一家に1台のテレビが既に、一部屋に1台のTV、団欒の道具ではない。
録画せずとも、TVerで見るし、自分の生活に合わせての視聴。
道具の変化が増加すれば、ドラマの中身も変化し、昭和の風景は消える。
変化する中で、面白いものはそれでも拾っていくTVっ子。
『からかい上手の高木さん』

■ 作品データ
制作年/2024
制作国/日本
内容時間/120分
ジャンル/ドラマ・ラブロマンス/青春
■ 解説 山本崇一朗の同名コミックをもとに、恋愛映画の名手・今泉力哉監督が、10年後の2人の恋の行く末を永野芽郁と高橋文哉の初共演で見つめた恋愛感動作。◆ とある島の中学校で、隣の席に座る女の子・高木さんからいつもからかわれ、恥ずかしい思いを味わっていた男子生徒の西片。しかしある日、高木さんが転校して島を去り、彼女とのかけがえのない日々は不意に断ち切られてしまう。それから10年後、今や母校の中学校で体育教師として働く西片の前に、高木さんが教育実習生として思いがけず再び姿を見せ、高木さんと西片の止まっていた時間が再び動き出す。
本当にしょうもない、つまらない、くだらないとしか思えない映画。
それでも、大好きな世界なんだ、ボクは高校が、高校生が。
(映画の舞台は中学校だけど)
大阪で高校を中退し、放浪し、東京で定時制高校、高校が大好きの証。
大学には行くつもりもなかったけど、絶対恩師の影響で行き、あらら。
高校教師になって、でっかいどー、北海道。
勤務校ごとに管理職とぶつかりながらも、天職と知ったラスト。
高校、学園と言う空間が好きだと思っていたけれど。
違うのだよね、染まり始めるあの「子どもたち」が好きだったの。
そしてそこには、幼い恋があり、見ていても可愛いのが良い。
幻影で価値観を押し付けて来る学園ドラマには抵抗がある。
しかし、実はこういう漫画みたいな、非現実的な世界に、幼子は生きてる。
間違いだらけでも、みずみずしい幼子の、稚拙な脆い人生を見るのが好き。
この映画の前身となるテレビドラマは見ていた。
からかうという行為の本質を、見ているのが好きだった。
しょうもない漫画の世界だけど、本当は、幼子たちにも傷つく日々があり。
ファイト!
この記事へのコメント
HOTCOOL
若い俳優2人も好印象。
特にラスト3話は甘酸っぱい気持ちになりましたね。
ヨッシーパパ
ドラマ版の新人らしい二人の表情が面白かったです。
JUNKO