私たちは今、どれだけ「平和」を望んでいるのだろうか。
私もこの国も、死に物狂いで、イノチガケで平和を望む姿はない。
しかし、ウクライナの人々は本気で、平和が欲しいと思っているのだろう。
ミヤンマーでも、ソマリアでも、ガザ地区でも、チベット、モンゴルでも。
本当の姿は届かず、私たちは、米が高すぎて困ると文句を言っている。
面白くない日々に、大谷翔平のミニ特集を見て自分を慰めている。
■「臨海世界 on the edge」生か死か 難民たちの “ゲーム”

人口爆発、気候危機、核戦争の脅威
“臨界点”にある世界を密度高いルポで切り取るシリーズ「臨界世界」。
第2回は「難民輸送ビジネス」衝撃の実態。
決死の覚悟で国境を越える難民たち。彼らを手引きし法外な報酬を得る闇の業者“運び屋”。欧米各国が国境を閉ざす中、今禁断のルートが注目されている。ロシアルートだ。難民を欧州に送り込むことで政情不安をあおっていると専門家は指摘。人道主義が揺らぐ世界の果てを見つめる。
カメラはアフガニスタンからドイツへ行きたい「弟」に密着する。
兄は難民認定されドイツに住んでいて、借金をして「業者」に依頼する。
業者たちは「ゲーム」と称して密入国をサポートし、大金を手にしている。
一人1回、40万円から数百万円を事前に受け取り、あとは知らん顔。
ロシアルートではロシア兵が、次はベラルーシ兵が、金品を強奪する。
時に、ロシア兵としてウクライナで戦わせる。
カメラに写っているだけで、無茶苦茶。
人間が人権を持つ人として扱われず、物として置き去りにされる現実。
実習生と聞こえのいい奴隷制度を考えつく日本人として、エラそうなことは言えぬ。
米の買占めより儲かるビジネスだが、今のところ日本は参入していない。
難民をEUに送り込んで混乱を生む、ロシアは常に悪辣な知恵がある。
番組の最後に、難民をイノチガケで助けている女性が絶望的に言う。
まるで風車と戦っているドン・キホーテのように孤独を感じます。私たちを支持している人はいません。ポーランドの人々も 軍隊も国境警備隊も、私たちに反対しています。それでも彼らを助けるべきだと信じています。なぜ人々はそう思わなくなってしまったのでしょうか。人々が共に助け合う人道主義の世界、それはもう虚しい幻想になってしまったのかもしれません。
世界分断に、アメリカは油に火を注ぐ、トランプ。
2月23日に総選挙があるドイツ、極右の台頭が他人事ではない。
世界の平和より、月末にドイツへ帰る長女の身だけを案ずるオレ。
ファイト!
この記事へのコメント
HOTCOOL
Lonesome社っ長ょぉ〜
就寝時間を過ぎてしまうので録画忘れを含めつい見逃してしまいがちです。
メキシコとアメリカの国境での警備隊と密入国者のやり取りは実際この
眼で見たことがあります。正規路線では絶対叶わないからと、危険と
借金覚悟の上での賭けなんでしょうね。
こうした難民の救済はどうしても後手に回ってしまいます。難民を
発生させないよう元を正す援助・救済の強化の方がより近道なのかな
と考えさせられます。一番厄介なのが宗教の壁なのが事をさらに複雑化
させます。
青山実花
「ビジネス」がくっつくと、
途端に、裏があると察しますね。
親ガチャというのが流行りましたが、
国ガチャですね。
どこの国で生まれたかで、
運命は決まってしまう。
とし@黒猫
2回見ました。
難民の国境越えは、中南米からメキシコ経由で米国へ入るルートが有名ですが、トランプが国境警備を強化して、国境越えが困難になっています。
アフガニスタンやシリアの難民がEU諸国へ押しかけるニュースも度々見ますが、難民が増えすぎて、受け入れ反対の世論に受け入れに難色とも聞きます。
話を戻すと、アフガニスタンの難民兄弟の兄はゲームの勝者、弟は敗者、賭けるものは命、そんなゲーム(という名の詐欺)に参加しないと生きていけない人々を誰も救わないのは、いたたまれません。
彼らが信じる神は、いないのかもしれません。
JUNKO